そばは、古くから縁起物として様々な場面で利用されています。
その中でも、ゲン担ぎとして多くの人々に最も馴染みの深い習慣が年越しそばです。
その起源には様々な説があり、
・細く長く切り分けるその見た目から「長寿祈願」
・もともとそばが切れやすいことから、その年の悪い厄を断ち切るという意
・金細工師が金粉を集めるためにそば粉を練った物を使っていたため縁起が良い
などなど、そばの見た目や特長から、派生して生まれたとする説が複数存在しています。
また、もともとは大みそかだけでなく、月の終わりの「晦日」ごとに食されていたとされています。
さらには、本当の年越しは立春である「節分」であり、節分そばが、本当の年越しそばと呼ばれていたともいわれています。
このように、年越しそばの由来とされる説は様々ありますが、いずれにしろ、良年を願って食される縁起の良い食べ物として、長年愛されてきたということは確かなようです。